冬至の日に柚子湯に入るのはなぜ?
冬至は、一年でもっとも日の出から日の入りまでの時間が短い日です。そのため、その日を境に太陽の力がよみがえる日、運気が上昇に転じる日とされてきました。そのような大切な日に身を清めるため、邪気を払うとされる柚子風呂に入る習慣ができました。昔は、香りの強いものは邪気を払うと考えられていたため、柚子が使われてきたようです。
また、冬至=湯治、柚子=融通という言葉遊びも、柚子風呂に入ることを促進しました。冬至(湯治)に柚子風呂(融通)に入ると、元気になってさまざまなことがうまくいくと考えられたのです。さらに、柚子は実るまでに時間がかかるため、柚子風呂には「長年の苦労が実りますように」との願いも込められています。